次亜塩素酸水の除菌力
次亜塩素酸水は、タンパク質などの有機物と接触すると、酸化反応と塩素化反応が起こります。この酸化反応や塩素化反応により、微生物のタンパク質を酸化あるいは塩素化することで、微生物を不活化させます。次亜塩素酸水は、ほとんど全ての細菌やウイルスに効果があります!
有効塩素濃度(50ppm)なら 芽胞菌を除く細菌やウイルスを約1分以内 に不活化します。
芽胞菌でも 約2分以内 に不活化します
次亜塩素酸水の除菌力(その他の消毒剤との比較)
消毒剤別効果の分類表
消毒剤別対象物への影響分類表
次亜塩素酸水の効果:その1(ノロウィルスへの不活性化効果)
ノロウイルスは、他のウイルスや細菌に比べて非常に小さく、
少量(10~100個)でも発症する感染力を持ちます。
エンベロープという細胞膜を持つウイルスは、
エタノールや石鹸などで容易に破壊することができますが、
ノロウイルスはエンベローブを持たないため、
エタノールや石鹸の効果が少ないと言われています。
……引用:厚生労働省(ノロウイルスに関するQ&A)
エンベローブと呼ばれる脂質を含む膜で包まれているウイルスは、
脂質を溶かすアルコールなどの消毒薬が有効と言われていますが、
ノロウイルスにはエンベロープがなく、
エタノール・アルコールが効きにくいとされています。
次亜塩素酸水は、エンベローブを持たないノロウイルスにも効果が確認されています。
しかも、
次亜塩素酸水は誤って口に入っても健康被害を生じない安全な微酸性電解水ですので、手にも優しく、安心して使用することができます。
つまり、
いままではノロウイルスの治療は対症療法に限られていましたが、これからは次亜塩素酸水による積極的な予防対策が行えるということです。
次亜塩素酸水の効果:その2( 微生物への殺菌効果)
微生物の研究では全国屈指の北里大学の臨床検査技師の方に依頼し、
実験室で培養した
①一般細菌群(大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌)
②ブドウ球菌群(ジオネラル菌、緑膿菌)
③糸状真菌群(白癬菌、カビ菌)
④芽胞菌群(ボツリヌス菌、セレウス菌)
⑤真正細菌群(枯草菌)
などの微生物を、次亜塩素酸水(pH5.9、有効塩素濃度50ppm)に加えて、
1分おきに1mlあたりの生菌数を見る実験を行って頂きました。
その結果は、なんと!枯草菌以外の微生物は1分でほぼ死滅。
枯草菌は、約3分後にほとんどが死滅しました。
枯草菌に対しては、同じ実験を
一般的な消毒剤・殺菌剤であるグルタラール0.05%(500 ppm)と、
次亜塩素酸ナトリウム0.02%(200ppm)でも行いましたが、
枯草菌に対して5分以内に殺菌効果があったのは次亜塩素酸水だけという結果でした。
次亜塩素酸水の効果:その3( 病原性ウィルスを不活性化効果)
ノロウイルス、ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルスの3つのウイルスについて、
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの抗ウイルス活性を比較する試験も行われています。
その結果、ヘルペスウイルスとインフルエンザウイルスには両者とも効果があるけれど、
ノロウィルスについては次亜塩素酸水の方が
抗ウイルス活性が高いということが明らかになりました。
次亜塩素酸水の効果:その4(食品への殺菌効果)
群馬県利根郡昭和村のレタス栽培をしている農家さんに協力を頂き、
レタスのカット面に次亜塩素酸水を塗布した結果、
次亜塩素酸水を塗布しないそのままレタスのカット面は通常1日に茶色化が始まり、
3日で完全に目で見て分かるほどの茶色化が進行します。
しかし、レタスのカット面に次亜塩素酸水を塗布したところ、
3日たっても全く茶色化がおきることはありませんでした。
このとき塗布した次亜塩素酸水はpH5,5 濃度50ppmのものでした。
つまり、次亜塩素酸水は、希釈されたものであっても
十分殺菌効果があることが立証されたこととなります。